寄居剣道連盟 百錬自得
これまでも稽古の前に急な仕事が入り、稽古に行けないのではないかと思われることは何度かありましたが、そのたびにどうにか切り抜けてきていました。しかし、今度ばかりはいよいよ、もうダメだ!と観念しました。
出先機関からコンピュータの設定を今日中にしたいという連絡が入り、夕方ごろから現場で立ち会うことになっていました。もともとコンピュータに関してたいした知識も技術も持ち合わせておりませんが、私が担当になっており管理者権限のIDやパスワードを管理していた関係で、やむなく立ち会うこととなりました。
私はその管理者権限でログインするだけで、あとは出先機関の職員が設定作業をすることになっていて、簡単な設定なのでそれほど時間はかからないだろうと思っていました。ところが、管理者権限でログインして、出先の職員が設定作業に入ろうとすると、インターネットに接続できないと言われました。まず第一の関門です。
しかし、これは以前にも経験しており、確かそのときの記録を自分のiPhoneに保存しておいたはず・・・と探してみると、ありました!その記録を確認しながら、設定をすると、つながりました。第一関門クリアです。
あとの作業は出先の職員ですが、こちらは難なく設定作業を終えました。これでひと安心と、最後の動作確認に入りましたが、ここで第二関門でした!作動はするのですが、カードリーダーが読み込めません。どうしてだかわかりません。午後6時まではサポートデスクが営業していると言うので、すぐに連絡しました。電話で指示に従いながら設定作業を試みましたが、どうもうまくいきません。
やがて時間も6時を回りサポートデスクも終了の時間です。私もそろそろ戻らないと稽古の時間に間に合わない!と、気が気ではありませんでした。しかし、親切なサポートデスクで、こちらに来て見てくれると言います。もちろんそうなると私も立ち会わなければなりません。サポートデスクの営業所から来るには30〜40分かかるでしょう。この時間からサポートが来て、設定作業がすんなり終わればいいものの、うまくいかなければさらに時間を要し、子どもの稽古ばかりか、ヘタをすると自分の稽古もやっていられなくなるだろうと思いました。しかし、出先機関では今日中に設定ができないと、明日の仕事にも支障をきたすという状況です。どうする?私にその選択が委ねられました!
自分のことなら多少困難を被っても剣道を選びますが、今回ばかりは出先機関の業務の事情もあります。やむなく剣道断念の道を選びました。子どもの稽古については、日頃から水曜の稽古に出てくれている若手の指導員に連絡し、稽古に遅れるかもしれないと伝え、若手指導員も引き受けてくれました。このとき私は、今晩は稽古には出られないだろうと覚悟していましたが、若手指導員には稽古に遅れるかもしれないと伝えていました。心のどこかで遅れででも稽古に行こうという気持ちがあったのかもしれません。
さて、覚悟を決めたら気持ちが落ち着いてきました。もしかしたら端末の機器本体に問題があるのではないかなどと資料を貪りました。出先の職員も、どうしてだろうと試行錯誤しながら原因を究明しています。私が資料を見ながら悪戦苦闘、四苦八苦していると、突然「出たっ!」出先職員の明るい声が響きました。見ると、それまでとは違った画面になっていました。どうやら接続できたようです。聞くと、何のことはない、基本OSの初歩的なセキュリティ機能が働いていて、動作が制限されていただけのことで、誰でも簡単に解除できることでした。ちょっと拍子抜けしましたが、一件落着で出先機関を後にし、いったん職場へ戻ってから稽古へ向かいました。
さすがに稽古開始時間には間に合いませんでしたが、寄居町立総合体育館・アタゴ記念館に着いて、剣道具を担いで2階の剣道場に上がろうとすると、すでに準備運動が始まっている時間なのに、やけに静かなので不思議に思いました。階段を登りきって、道場に入ると、おや!?ビックリ!子どもは二人だけでした。若手指導員も来ていて子どもたちの面倒を見てくれていました。やっとの思いで駆けつけてみればこれだけかい!?とちょっと憤りも感じましたが、考えてみればこの寒さの中、よく来た!と、参加した子どもたちを褒めてあげるべきだと思いました。
子どもたちが二人だけなので、今日はじっくりと細かいところまで指導してあげようと思っておりましたが、子どもたちの稽古を見ていると、かなりいい動きをしていたので感動しました。いつの間にこんなに上達したのだろうと驚きです。前半の基本の稽古では若手指導員のもと、元気に真剣に稽古に取り組んでいました。
後半では試しに試合をやってみました。二人しかいませんので、新鮮味を失わないようにと、一本勝負で数回やることにしました。すると!出ました!最初の試合の一本目、お互いにジリジリと剣先で攻め合いながら、機を見て両者がメンに跳び、みごとな一本が決まりました。一本が決まったこともさることながら、こういった決め方で一本が決まったということに感動を覚えました。これまで、うちの道場の子は、どちらかというと、攻め合いの中から逃げてコテに走ったり、防御にまわってしまうことが多かったのですが、この試合では両者が思い切ったメンにいきました。これまでに見られなかった立会いでした。こういう剣道ができるようになってきたことに喜びを感じています。
最後は、指導者2人が元に立ち、子どもたち2人と4人で稽古をしました。指導者が元に立っての稽古はきつかっただろうと思いますが、子どもたちは最後まで弱気を見せることなく、稽古をやり遂げました。何よりもその気概に感服しました。よくぞここまできた我が精鋭たちよ!(^^;ゝと称えたいと思います。
そのあと、一般の稽古では一般7名と中学生2名の計9名の参加でした。この時期の水曜の稽古としては、まずまずの参加状況です。こんな寒さの中、わざわざ出てくる人たちですから気合いも十分です。稽古も充実していました。しっかりと鍛えていただきました。
さて、私ごとに戻りますが、前述のとおり稽古前のトラブルで時間を浪費し、私はこの日の仕事がまだ残っていました。やらなければならない仕事を途中で放り出したまま稽古に参加していたのでした(^.^;ゝそんなわけで、稽古を終えてから職場に戻り、その仕事に取りかかったのでした。職場が近いからなせる技です。稽古ができることに感謝と喜びを感じながら、申し訳程度に仕事に励んでいます(^_^;ゝ
ところで、今晩の稽古を終えて帰り際、以前にも紹介したことがあると思いますが、中学校のPTA活動の一環として剣道同好会を主宰している会員から、「明日、同好会の稽古があります」とお誘いをいただきました。明日もやることいっぱいあるんだよなぁ〜、っと思いながらも、おそらく仕事を放っぽり出しても行っちゃうんだろうなぁ・・・(^_^;ゞ
平成26年1月22日水曜日
万事休す!絶体絶命!覚悟!会心の一撃!
雲をかぶった浅間山
1/19(日)の講習会の帰りに見た浅間山。朝はこの山上にだけ横長の雲がかかっていました。