秩父の妙見様も近づき、日に日に寒さが身にしみる今日このごろです。朝方は2℃、3℃という日も多くなってきて、吐く息も白く発せられるようになってきました。ゴジラの白熱光線のようで、ちょっと楽しい季節です。

　さて、11月の終盤の週は毎年恒例のことではありますが、高段位審査会週間でした。前回の記事でもお知らせしたとおり、本会からは七段に4名と、八段に3名が受審しました。その中で、11月27日（水）に東京のエスフォリタアリーナ八王子にておこなわれた七段審査会にて、宮下先生と清水(務)先生が合格との朗報が入ってまいりました。

　宮下先生におかれましては、昨年からのチャレンジで、度重なる辛酸を嘗めながらの晴れての合格、誠におめでとうございます。

　清水(務)先生におかれましては、六段審査で散々ご苦労されましたが、七段には2回目の受審でみごと合格を果たしました。79歳というご高齢でのチャレンジでした。審査の立合いを見ていた会員の話では、堂々とした構えから、真っすぐのメンがことごとく決まっていたとの報告でした。日頃の稽古における剣道に取り組む姿勢がその立合いに現れ、審査員の先生方に評価していただいたのだろうと感じます。

　11月30日（土）の埼玉県剣道大会（一般の部）の開会式で、埼剣連会長の山中先生が開会式のあいさつの中で、高段位審査会の審査結果に触れ、本会の清水(務)先生が県内では最高齢、全国でも2番目の高齢であるとの紹介があり、誇らしく思いました。

　両先生の弛まぬ努力と不屈の精神に敬意を表しますとともに、ますますのご精進をご祈念申し上げます。

　寄居剣道連盟では、この祝報を受けて、すでに会員あてにご案内している当初予定していた12月21日（土）の稽古納め及び納会を変更して、昇段を祝う行事として、下記のとおり実施することといたしましたので、会員各位をはじめ関係者の皆さまのご賛意と多くの方々のご参加をお願いいたします。

令和元年12月21日（土）

　◎昇段お祝い稽古会兼稽古納め

　　　15：00〜16：00　寄居成心館剣道場

　◎昇段祝い兼納会

　　　18：00〜 日本料理「喜楽」（会費6,000円当日集金）

　＊稽古会は会員以外でもどなたでもご参加いただけます。お気軽にご参加く

　　ださい。

　＊成心館に車でおいでの方は、所定の駐車場にお停めくださるようお願いし

　　ます。駐車場はやや狭いので効率よく停めて譲り合ってご使用ください。

　＊昇段祝いについては、予め申込みが必要です。会員あてにはすでに納会の

　　ご案内を送付しておりますが、その返信ハガキにて出席の可否をお知らせ

　　ください。納会の案内が届いていない方は、お手数でも本会役員にお声か

　　け願います。

　さて、11月30日（土）、埼玉県立武道館にて、第64回埼玉県剣道大会（一般の部）が開催されました。

　毎年この大会では開会式において、埼剣連の名誉会長の大久保和政先生のご講話を拝聴できるのが楽しみの一つでもありましたが、今年は所用のためご参列いただけず、お話を伺うことができなくて残念でした。

　本会からは五・六・七段の部と初段〜四段の部にそれぞれ1名ずつ、計2名が出場しました。

　五六七段に出場した選手は残念ながら初戦で惜敗しましたが、初〜四段に出場した選手が、日頃の稽古の成果を発揮し、準々決勝まで勝ち上がる大健闘でした。初戦から軽快に勝ち上がり、このまま突き進むかという勢いでしたが、準々決勝で惜しくも敗れ、あと一歩というところで入賞を逃しました。そのとき負けた相手が優勝者ということで、組み合わせの運もあったかもしれませんが、キレのあるきれいな技を決められて、よい経験ができたのではないかと思います。お疲れさまでした。

　大会の終盤は、県内の七段の先生方等の立合いや、八段の先生方による特別試合など、見応えのある立合いを拝見し、剣道に関する視野を広めてきました。

　この日の晩は本会の定例稽古でした。日中の大会に出場していた二人も、疲れも見せずに稽古に出てきていました。

　前述の一連の審査会のあとの稽古ということで、審査会の話題に花が咲きました。今回は特に2名の合格者が出たこともあり、和やかに話が盛り上がりました。

　稽古の前の礼式の際に高野会長から合格者の紹介があり、稽古後に宮下先生からごあいさつをいただきました。

　この晩の稽古の参加者は約28名、小中学生も約10名程度参加していました。管外からも若干名ご参加いただき、その中には八段審査に臨まれてきた先生もいらっしゃって、審査の様子などうかがいました。

　今年の行事も、この高段位審査会や埼玉県剣道大会（一般の部）で一区切りついて、いよいよ年の瀬を迎えます。今年は台風19号の影響で、埼玉県剣道大会（小学生の部）が延期となり、12月22日（日）に開催されることとなり、小学生には長い一年となりますが、弛まぬ稽古でよい結果につなげていただけたらと願います。

　寒さが日一日と深まってまいりますが、お身体には十分にお気をつけいただき、ご健勝にてご活躍くださるようご祈念申し上げます。